Googleアナリティクスの見方|初心者でもサイト改善に活用できる5つ
公開日:2016年11月3日 : Googleアナリティクス
ホームページの運営のアクセス解析には、無料で高機能なGoogleアナリティクスを使用している方が多いと思います。
しかし、高機能でなんでも調べることができるが故に、初めて利用する初心者の方にとっては、「使いづらい…、どこを見ればいいか分からない…」といった不満や悩みをよく聞きます。
(開発元が英語なこともあり、カタカナの横文字から意味が分からなかったりますね)
アクセス解析を活用すればホームページでより成果を上げられるのに、活用しなければとてももったいないです。
ということで、この記事ではサイトの改善活用につながる重要なポイントに絞って、見る場所と見方を紹介します。
この記事の目次
1.サイト全体のアクセス状況の見方を知ろう!
ユーザー→概要

この項目では、サイト全体のアクセス概要を確認できます。
指定された期間内にカウントされた8つの項目が一括で確認できます。
MWORKSの解析画面を画像で表示しています。
日毎のアクセス数はポイント上をマウスホバーする
グラフの青いポッチ上にカーソルを置くとその日の数値が表示されます。

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①ユーザー
ユーザー数は訪問者数です。大体何人くらいの人がサイトを訪れているか?の目安を知ることができます。
セッションとの違いは、同じパソコン、スマホなどから1日に何度アクセスしても、ユーザーのカウントは『1』です。
また、異なるブラウザや端末で同じユーザーがアクセスした場合は、別ユーザーとしてカウントされます。
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②新規ユーザー
過去2年以内にはじめてサイトにアクセスした数です。
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③セッション
セッションとは、ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでを1セッション(ページを閉じる、他のサイトに移動する等)とカウントしています。
②のユーザーとの違いは、同じユーザーが同じPCで1日に5回アクセスした場合、5セッションですが、ユーザーは1ユーザーとカウントされます。
その他に、30分以上経過する、日付が変わる、などの場合も新規セッションとしてカウントされます。
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④ユーザーあたりのセッション
ユーザー1人あたりの平均セッション数です。
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⑤ページビュー数
ページを見られた合計数です。同じページが繰り返し表示された場合も集計されます。
ホームページの中で、ページビュー数の多いページは人気のあるページと言えます。
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⑥ページ/セッション
ページビューをセッションで割った数字です。
ユーザーからの訪問1回につき、平均何ページ見られているか?の数字になります。
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⑦平均セッション時間
期間中の1セッションのページ平均滞在時間です。
ユーザーからの訪問1回につき、平均どれくらいの時間ページ見られているか?の数字になります。
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⑧直帰率
直帰率とは、訪問者が1ページだけを見て、サイトを離れてしまったユーザーの割合です。
ここでサクッと確認しておきたい点は下記の項目です。
先月と比べて大きく変わった点はないか?
①セッションを確認します。
定期的に数字を確認して、急激なアクセスの落ち込みや逆に急上昇などしていないか?をアクセスポイントで確認します。
私は、過去30日間の解析結果を表示させて、1日1回は数値を確認するようにしています。
もし変わった点があった場合は更に詳しく解析を見て原因を確かめます。
1回のアクセスで何ページ程度読まれているか?
④ページ/セッションで確認します。
サイト運営者としては、1回のアクセスでそのアクセスされたページだけではなく、できれば他のページも見てもらいたいです。
ユーザーとの接点を増やすことで、サイトへの再訪問、問い合わせ、売上などに繋げられるからです。
ページはどれくらいの時間読まれているか?
⑤平均セッション時間で確認します。
こちらもなるべく多くの時間ページを読んでもらえていることが好ましいです。
上記のページ数と同じ理由で、その分成果につながる可能性を上げることができます。
逆に短すぎる場合はユーザーの期待に応えられていない品質の低いページがサイトに多いという可能性が考えられるので、サイト改善の必要性があります。
直帰率が高くなっていないか?
⑥直帰率で確認できます。
1ページだけアクセスしてそのサイトを離れてしまったユーザーの比率です。
ブログ記事が多いサイトは高くなってしまう傾向があります。訪問ユーザーには関連情報などを用意してなるべく多くのページを読んでもらいたいです。
なので、こちらの数値もなるべく低くなるように、ページ情報やサイト動線の最適化が必要です。
アクセス解析の期間
補足情報として、アクセス解析をする期間を任意で設定する方法を説明します。
※MWORKSでは基本設定で、「過去30日間アクセス_1日毎区切り」で表示させています。

・アクセス解析に含める期間は、右上①をクリックして②を表示させて変更します。

・アクセス数の区切りは(表上のポイント幅)③で変更できます。(時間別・日・週・月)
2.PCとモバイルの比率の見方を知ろう!
ユーザー→モバイル→概要

サイトにアクセスしているユーザーのPC、タブレット、モバイルの比率が分かります。
最近ではスマホ対応しているホームページが多いですが、サイトデザインのリニューアルや変更を行う際にここで端末の比率を確認しておくことで、よく見られている端末に対して、改善を進めていくことができます。
例えば「タブレットからのアクセスは少ないからPCと同じデザインでOK」、または「スマホからのアクセスが圧倒的に多いのでスマホで見やすくなることに今後力を入れていこう」など、
訪問ユーザーの状況を知っておくことで、費用対効果から施作の検討を行うことができますね。
※①でグラフの図を変更できます。(円グラフ、棒グラフなど)
3.サイトへのアクセス流入経路の見方を知ろう!
集客→すべてのトラフィック→チャネル

ここでは、サイトにどこからアクセスされているのか?訪れる経路を見ることができます。
全体の割合を知ることで、サイト改善に注力する方向を確認できます。
「FacebookやTwitterでホームページへのリンクを書いているが、あまりアクセスされていない」
「ダイレクトが意外と多いということは、役に立っているページがあるのでは?」
など流入経路からしか分からない情報を読み解くことができます。
Organic Search(オーガニックサーチ)
Google、yahooなど検索エンジンからのアクセスです。
Direct(ダイレクト)
ブックマーク、URLを入力など、直にアクセスされている数です。
Referral(リファラル)
referralは紹介という意味で、読み方はリファラルです。
他サイトのリンク(まとめサイト、HP、ブログなど)を辿って(クリック)アクセスされた数です。
Social(ソーシャル)
Facebook、TwitterなどSNSのリンクからアクセスされた数です。
4.検索キーワードの見方を知ろう!
集客→キャンページ→オーガニック検索

ここでは訪問者がどのようなキーワードを使って、アクセスしてきたか?を知ることができます。
どのような必要性や欲求があって検索しているか?調べることができるので、重要な情報です。
また、キーワード毎のランディングページも調べられるので、どのキーワードがどのページにアクセスされているか?も分かります。
今回の記事は、サクッとアクセス解析がテーマなので、詳しい使い方は、また別記事で紹介したいと思います。
※右下のボタンで表示件数を増やすことができます。
not providedとは?
MWORKSの解析1位を見てみると『(not provided)』が1位になっています。その比率80%!!。ほとんどわからないじゃないですか!
この理由は、googleの検索エンジンが、セキュリティ強化のため検索結果ページをhttps化(暗号化通信)に変更した為です。
ですので、現在はgoogle検索を使ってアクセスされた検索キーワードは知ることができません。
またこの現象は、googleアナリティクスのみでなく、他のアクセス解析ツールでも同じになっているようです。
googleサーチコンソール
検索キーワードgoogleアナリティクスでは無理なのですが、実は、googleサーチコンソールという別のサービスでは、隠された検索キーワードを見ることができます。
こちらもまた別記事で、詳しく紹介したいと思います。(記事が作成できたらこちらにもリンクを貼ります)
5.ランディングページで最初にアクセスされたページの見方を知ろう
行動→サイトコンテンツ→ランディングページ

サイトのどのページに最初にアクセスされているか?が分かります。
アクセス数の多い人気のページ、逆にアクセスが少ないページもここで確認することができます。
サイトによりますが、一般的にTOPページ以外のページに最初にアクセスされることの方が多いと思います。
ここで確認したい点は、一番見てもらいたいページがどのくらい見られているか?です。
運営側から見た狙いが、検索エンジンやユーザーの動きと合っているか?を確認します。
また、アクセス数を狙ったページへのアクセスが少ない場合は、ページの内容を改善する必要があります。
その他にも、人気の高いページがあれば、そのページに関連する情報を増やしたり、そのページから他のページも見てもらえるように動線を作ったりします。
運営しているページ毎のアクセス状況を確認することができるので、具体的なページの改善につなげることができます。
ページタイトルを表示
デフォルトでは、URLのみの表示なるので、ページタイトルを表示すると分かりやすいです。
セカンダリディメンション→行動→ページタイトル

URLの横にページタイトルが表示されます。
まとめ
【Googleアナリティクスの見方|初心者でもサイト改善に活用できる5つ】、Googleアナリティクスは、最初はとっつきにくいツールだと思います。私も最初はなんとなく「毎日これくらいのアクセス数があるのか…」といった程度でしか見ていませんでした。
しかし、ホームページを活用するための重要な見るべきポイントがわかってくると、アクセス解析なしに効果的なサイト運営ができないことに気づきました。
今回は出来るだけ内容を絞った記事になりましたので、今後は各項目でより実践的な記事を更新して行く予定です。
この記事が、ホームページ運営の参考になれば幸いです。
それではまた!
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